2025/01/14利用状況
旭サポートカー事業のこれから
私たちは、旭サポートカー事業を通じて、高齢者の日常生活における不安、特に移動の不安を解消することを目指し、この取り組みを進めてまいりました。今年で活動開始から7年目、運行開始から4年が経過し、多くの方々に支えられながらここまで来ることができました。
当初は手探りで、研修会の参加や先進的な取り組みを行っている方々から学びながら進めてきました。その結果、今では「サポートカーがあるから助かる」「いろんな人と話せるからうれしい」といった、利用者の方々からのうれしい声をいただけるようになりました。このような声は、私たちにとって大きな励みとなっています。
令和6年度の4月~12月までの運行実績としては、198台の運行、延べ411名の方々にご利用いただきました。こうした成果をもとに、今後の事業の方向性について、サポート委員会で検討を重ねています。
アンケート結果と今後の方向性
登録者の方々にアンケートを実施し、その結果を分析しています。得られたデータをもとに、事業の改善や登録者数・利用者数の増加に向けた具体的な施策を検討中です。この結果が、「もっと登録しよう」「もっと利用しよう」という意欲につながり、地域全体の活性化の一助となるよう努力していきます。
運転手の確保と多様化
事業の継続と発展には、運転手の確保が欠かせません。運転手の方々からは「他人を乗せることへの不安」や「運転中に何か起きたらどうしよう」といった声もありますが、委員会では運転講習会を開催するなどこれらの不安を少しでも軽減するための努力を続けています。
さらに、若者や女性の参加を促進することが今後の課題です。若者が運転手として参加することで、高齢者とのコミュニケーションが生まれ、地域内での新たな交流の場が広がる可能性があります。また、女性運転手が増えることで、高齢者同士の交流が促進されるとともに、地域全体につながりが強化されることが期待されます。
現在、地域には「婦人会」のような交流の場が少なく、高齢者と若者、女性が交わる機会が限られています。サポートカー事業が、こうした交流を促進する場としての役割を果たすことができれば、地域活性化に向けた大きな一歩になると考えています。
地域活性化への願い
旭サポートカー事業は、高齢者の移動手段を提供するだけでなく、運転手と利用者、さらには若者と高齢者が交流する場としての役割を担っています。こうした交流を通じて、旭町の昔の話や現在の状況が共有され、地域の絆が深まることを願っています。
私たちは、この事業をより多くの方々に利用していただき、亀岡市旭町の活性化に貢献できるよう、今後も努力を続けてまいります。