2023/12/14 旭町を元気に
「ゼロ次予防」・「地域のつながり」で元気な旭町を
令和3年7月から、旭町で京都府・亀岡市・ディサービスセンターさくら様との協力でスタートした「旭サポートカー」 約2年半が経過し、現在は毎週火曜日(美濃田・杉)、水曜日(山階・印地)と運行し、多くの方にご利用いただいています。
この2年間、役員会で様々な課題を検討し、講義も受けて改善してきました。特に、厚生労働省主催の「近畿ブロック移動支援セミナー(ZOOM)」での研修は非常に有益でした。
そこで強調されたのは、「ゼロ次予防」と「地域のつながり」が高齢者の「介護予防」にとって極めて重要であるということです。従来は介護認定後の対策が主体でしたが、今後は「予防重視型システム」への転換が不可欠です。「ゼロ次予防」は、高齢者が「要支援認定」になる前の支援で、フレイルの予防を目指します。運転が難しくなり、家に引きこもりがちになり、認知機能が低下して介護サービスを利用せざるを得なくなることを少しでも遅らせるための取り組みの一つが「旭サポートカー」です。
「旭サポートカー」は高齢者の足となり、「地域とのつながり」を大切にしています。引きこもりの防止からスタートし、「スーパーマーケットまで送ってもらえるなら、自分で行きたい」という意欲が「ゼロ次予防」の一環でしょう。今年、亀岡市社会福祉協議会で行われた移動支援8団体の交流会でも、「旭サポートカー」は他の団体に比べて、保険の取り決めや利用者・運転手に対する対応などで一歩進んでいるように感じました。亀岡市からも旭町がモデル地域とされ、皆さんが安心し、「旭サポートカーがあるから、住みよい町」「親の介護予防に寄与している」という言葉が共有されることを期待しています。そのためには、多くの皆さんの協力が不可欠です。
運転手についても「交通空白地有償運送運転者講習会」を受講し、利用者の安全・安心を最優先に考えて進めていきます。そしてこの事業が少しでも元気な旭町の一つになればと願っています。