2025/12/17 旭町を元気に

常に勉強、そしていつでも青春

今年もさまざまな分野で活躍されている旭町の皆さんを取材し、自治会だよりで紹介してきました。「こんな人おるで」「あの人、面白い取り組みしてはるよ」──地域の方からの声をきっかけに取材へ伺うことも多く、気になっていた方に会いに行く楽しさもありました。

取材を振り返ると、皆さんが話される内容や表現は違うものの、そこには確かに“共通点”があることに気づきました。それは、日々の姿勢や生き方そのものに現れていました。

*向上心

 取材の中で必ずお聞きする「つらかったこと」。すると多くの方が「う〜ん、あんまりないなぁ」と少し考えてから静かに答えられます。本当は多くの苦労を経験されているはずなのに、それを“つらい”と言わず、目標に向かう“過程”として受け止めておられるのだと感じました。

 ある方は「○○のために、どうしたらええか常に考えてる」と語られました。別の方は「できないことがあったら悔しいし、次はもっとできるようにしたい」と笑顔で話してくれました。その姿勢こそ“向上心”そのもので、前を向いて一歩ずつ進む力になっているのだと思います。私自身も話を聞きながら、自然と背筋が伸びる気持ちになりました。

*年齢を感じさせない行動力

 紹介した中には40代の方もおられますが、多くは70代〜80代。それでも皆さんの行動や日々の取り組みは、年齢を忘れさせるほどエネルギーに満ちていました。

 早朝から畑に立つ人、休みなく地域活動に励む人、家族を支えながらも新しい挑戦を続ける人──「○○するためには○○せなあかん」という考えを大切にし、自然と身体が動く。そんな日々の積み重ねが、年齢を超えた“強さ”につながっているのだと感じました。

 取材後に年齢をお聞きして「えっ!?」と驚くこともしばしば。若々しい表情や声、目の輝きに、こちらが元気をいただく場面も多くありました。

*常に学び続ける姿勢

 皆さんに共通しているもうひとつの特徴は、“学ぶ姿勢”です。「○○するにはどうしたらいいか」「もっと良くするためには何が必要か」。その思いが、自然と学びへつながります。

 本で調べる人、周囲に積極的に尋ねる人、YouTubeで最新の情報を探す人──学びの方法はさまざまですが、その根底には「知識は自分の力になる」という考えがあります。

 特に印象的だったのは「人から人へ」の学びです。ある人が教えてくれたことが、別の人へと伝わり、さらにその先へ広がっていく。それは都会にはない、田舎ならではの温かいコミュニケーションでもあります。学びが人をつなぎ、人がまた新しい学びを生む──この循環が地域の力になっていると強く感じました。

*いくつになっても青春

 「青春」と言うと10代・20代のものだと思われがちですが、取材を通して感じたのは「青春は年齢ではなく、気持ちのあり方」だということです。

 挑戦する心、努力を続ける姿勢、うまくいかなくても「次やってみよう」と思える前向きさ──それらはすべて“青春”の要素であり、皆さんが共通して持っておられました。

 年齢を聞いて驚くほど若々しい方ばかりで、「私たちと同年代!?」と思ってしまうほどの行動力に圧倒されることもありました。年齢を理由に立ち止まらず、日々を楽しみながら前へ進む姿は、まさしく“いくつになっても青春”でした。

*旭町への思い

 取材の最後に必ずお聞きする「旭町への思い」。みなさん口をそろえて話されるのは、「活気ある旭町にしたい」ということでした。

 「若い人が帰ってきたくなる町に」「歳をとっても安心して暮らせる町に」「この地域を、もっと良くして残していきたい」。それぞれの言葉が、同じ方向を向いているのを感じます。

 皆さんが“今自分にできること”を積み重ねているのは、未来の旭町への願いがあるからこそ。地域への思いは、世代を超えてつながっていると実感します。

*「I shall return」そして“夢絵巻”

 「いつか帰ってきたい町に」。この言葉は、取材した多くの方に共通する願いです。旭町の魅力を知ってほしい、感じてほしいという思いから、新しい取り組みや地域づくりの活動が広がっています。

 皆さんの話を聞くたびに、旭町にはまだまだ可能性があり、それぞれが描く“夢絵巻”が少しずつ形になっているのを感じます。小さな一歩でも、それが積み重なることで大きな未来へつながる──私もその歩みをこれからも応援したいと思います。

*最後に  この企画を始めて4年が経とうとしています。毎回の取材で皆さんからたくさんの学びと元気をいただき、それがこの企画を続けていく原動力になっています。ご協力いただいた旭町の皆様には、心より感謝申し上げま

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