2025/11/25 旭町を元気に

先輩への恩返し 若者の力で亀岡市旭町を盛り上げる~新規就農者 森田信行さん~

旭町に新規就農者としてもう11年目になる、森田 信行(もりた・のぶゆき)さん
森田さんに、なぜ旭町を選んだのか、そして何を目標にここまで力を注いでくれるのか、じっくりお話を伺いました。

なぜ亀岡市旭町を新規就農場所として選んだのか?

 新規就農者を支援する「担い手養成実績農場整備支援事業」で1年ほど勉強し、その後、農業を始めるための土地を探す際、この事業に参加されていた方の紹介で旭町の方を紹介してもらったそうです。

「この方々に色々手助けをしてもらい、恩返しという思いで、この町のためにと思っています」と森田さんは力強く答えてくれました。森田さんの力強さにはいつも素晴らしさを感じます。それはきっと、「旭町の住民に助けてもらった」という気持ちが強く、「恩返し」という思いが行動や言葉一つ一つに表れているからでしょう。

旭町への思い

 新規就農者として旭町に移住したときにお世話になった方、そして現在までお世話になった多くの方々へ、恩返しのつもりで「旭町の魅力」を伝えていきたいと森田さんは話します。

森田さんの住んでいる町は南丹市ですが、幼少期から「祖父母が作った野菜がおいしかった」という思いを忘れず、農業に魅力を感じて就農されました。亀岡市旭町の魅力を伝えたいという森田さんの強い力が、多くの人に伝わっていくのだと思います。

「田舎とはゆっくり住みたいところ」とよく言われますが、その住みたい街に選ばれるために「旭町の魅力」を知ってほしい。多くの方に亀岡市旭町に訪れてもらい、町民とコミュニケーションが取れればと思う——そんなことも話してくれました。そのため、森田さんは仲間と「KYU」を立ち上げ、毎年恒例の「春・秋のカワヒガシマーケット」に力を入れています。この行事が、旭町民の「普段は、静まり返った地域が、子どもたちの声やベビーカーが農道を走る風景に変わる」という喜びにつながり、亀岡市旭町の魅力が多くの人に伝わっているのだと確信しました。

森田さん自身の目標は

 農業だけで生活するのが難しいという話もされ、「自分ももっとスキルを挙げなければ」と頑張っていると話してくれました。天候や気温、種や苗の植え時によってうまくいくときもあれば、全滅することもあります。しかし森田さんの「夢」はやはり「この旭町を賑やかにすること」、そして「恩返し」。
農業は、新規就農者にとって「農地の確保」「農業の先輩」「師匠の指導」など、人とのつながりを築くことが大切であると改めて思いました。

旭町への願い

 森田さんは南丹市在住であることもあり、旭町を外からの視点で、「これが当たり前」と思っている住民には見えない魅力に気づくことがあるそうです。

また、田舎であるからこそ「できること」その魅力をもっと多くの人に伝えたい気持ちが、話の中で伝わってきます。

「亀岡市旭町に来る人を増やしたい」という思いが、どんなことを始めるにも「旭町の魅力に触れてほしい」「こうすればどうなるか」と常に考える視点につながっていると話してくれました。

旭町が人に知ってもらえることで、さらに具体的に魅力が伝わる。
「旭メロン(マクメロ)」を始めたのもこの思いから。自身がマクメロの帽子をかぶり、「これはマクメロです」と答えることで、興味を引き、頭に残る。印象づけることで、人から人へ伝わる——森田さんの考え方に納得しました。

彼から学ぶこと

 若者は都市へ出てキラキラしたものを望むのは自然なこと。しかしそれも一瞬。都市では時に「暗い顔」「重い顔」が多いですが、田舎には豊かな自然、澄んだ空気、そして「人と人のつながり」があります。助け合い、支え合うこと——これが田舎の魅力。  森田さんはそれを確実に感じています。

ある方は「森田君は他人のことばっかりで、自分のことは後回し、ほんまにええ子やで」と言ってくださいました。その言葉を聞き、「旭町をよくしたい」「活気あふれる町にしたい」という思いが、森田さんの行動の原点になっているのだと感じました。

「旭町でお世話になった方への恩返し」——森田さんの頭の中にはいつもこの思いがあり、田舎だからということだけでなく、人としてのつながりの魅力が根底にあるのでしょう。
この「田舎の魅力」を伝える活動に、これからも力を入れてほしいと感じました。

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