2024/08/01 町日記
なごみの里あさひ 10年を迎かえて
「なごみの里あさひ」創業10周年を迎え、6月30日・7月7日に「創業10周年感謝祭」が行われました。この10年間、「なごみの里あさひ」は地元の野菜や自家製のおはぎなどの工房商品、その他加工品が販売されています。これまで多くのイベントや他地域での販売も行われていたようです。
毎日、出荷者さん は朝8時45分までに出店する品物を店に準備されています。そのために朝4時頃に起床し、出荷準備をしないと間に合わないと言っておられ、一つ一つを丁寧に心を込めて「早く売れますように~」と祈るように並べられていました。
他にもなごみだけが出荷先ではない人たちは、大量の荷物を軽トラックに積んでこられる方もいました。
加工品の工房のスタッフも、朝7時から曜日によってつくる品物が違うため、毎日交代で作られています。山菜おこわ、あみがさ団子などを求めてくるお客さんも多くみられるようです。
スタッフの方に「これ予約の分です」と渡されていた生産者さんもいたので、予約のお客さんもいらっしゃるようでした。
お客様の中には「最近どうしてたん」や「○○さん休み?」などとレジの人との親しい関係も「なごみの里あさひ」ならではの特徴だと思いました。
この10年の間、様々な販売チャレンジを続けていられます。収穫祭などのイベントはじめ、商品の値段の工夫、他の販売場所への視察、お弁当の販売など多岐にわたる取組がされてきました。
また、以前は大阪の池田市でコロナ禍まで週1回5年ほど朝市を行い、「今日来られるのを待っていた。」とうれしい声が聴けるようになったようでした。
旅行雑誌「るるぶ」に掲載されたり何度か新聞にも紹介されたりと、着実に成果を上げてこられたようです。
お店の中でも、「こうした方が良い・・」と出荷者は日々努力を重ねて少しでも売れること、そして注目を浴びることを考えておられるようです。旭町の高齢者が野菜を並べそれが売れること。それが生きがいとして頑張れる。このことが旭町の「活気ある街づくり」の基盤となるのではではないだろうか。旭町に単なる直売所というお店があるだけでなく、高齢化が進む旭町にとって「活気あふれる旭」をつくる大事な要素の一つではないかと思います。
そして、若者がこの「なごみの里あさひ」の出荷者として参加してくれているのも、活性化の大きな要素です。「宮前農園」「森田農園」「亀公房」など参加してくれているのと同時に、「カワヒガシマーケット」KYU(キュー)が新しい力の一つではないでしょうか。
朝の出荷時に、新規の若者に「いやー、こうしたほうが、野菜にはいいよ」と教えられていたり、また逆に 「○○しましょうか」と若者が声をかけてくれたりと、今までにない横のつながりができてきていると感じました。
「なごみの里あさひ」はこの10年 旭町の野菜や米を販売しているというだけではなく旭町のこれからの町づくりの場所となっていると思います。「旭町ふるさと街づくり連絡協議会」のねらい「旭 夢絵巻」の実現への道しるべではないでしょうか。
旭町の活性化の起爆剤さらには多くの方に旭町を知ってもらう場所それが「なごみの里あさひ」ではないでしょうか。