
2025/06/09 町日記
~米不足のニュースから、旭町の未来を考える~
2025年、米の価格が前年の2倍以上になり、私たちの「なごみの里あさひ」でも「完売」の文字を目にすることが増えました。2024年の夏から続いた米不足は、直売所やスーパーにも影響を与え、生活に困難を感じる声が多く聞かれています。特に「食べ盛りの子どもたちがいるので困っている」との声や、「農業に頑張ってほしい」という応援の言葉もあります。

亀岡市旭町、この美しい田園風景が広がる地域で、農業は私たちの主産業であり、産業の基盤となっています。確かに、米不足や米の価格高騰という厳しい状況の中でも、私たちが育てた米や野菜を自分たちで食べられることは、何物にも代えがたい幸せであり、今だからこそそのありがたみを再認識しています。

昔、農業は全て手作業で、田植え一つ取っても多くの人の力を借りての重労働でした。 しかし、今では機械化が進み、手助けが必要な場面もありますが、以前と比べると確実に楽になり、効率的に作業を進めることができています。こうした改革に感謝しつつも、農業が持つ根本的な魅力を再確認しています。
農業には数多くのメリットがあります。例えば、自然の中で働くことができるという点。現代社会では、デスクワークが増え、自然を感じる時間が減ってしまっていますが、農作業を通して、私たちは新鮮な空気を吸い、自然の恵みを感じながら仕事をしています。そして、自分の手で育てた作物が実る喜びは、何事にも代えがたい充実感を与えてくれます。

また、農業は世代を超えてつながる力を持っています。高齢化が進む中で、旭町でも若い世代が新規就業として農業に従事することも増えており、その交流が農業の活性化にもつながっています。地域の中で年齢を問わず、意見を交わし合うことで、新しい視点やアイデアが生まれ、農業がますます元気になっていくのではないかと思います。

今、地域が育てる「旭米」は、綺麗な水と空気で育まれ、ほんのり甘くて美味しいと評判です。日本人にとって米は欠かせない主食であり、冷めても美味しいとされ、おにぎりや寿司にもぴったりです。この旭町で育まれる「旭米」を、これからも次の世代へと受け継ぎ、より多くの皆さんに食べていただけるよう、私たちは努力を惜しまずに続けていきたいものです。
「米不足」という課題は続くかもしれませんが、私たちが協力し、地域の力を合わせて乗り越えていくことができると信じています。高齢者だけでなく、若者たちも一緒になって農業を支えていくことが、旭町の未来を明るくし、活気に満ちた地域作りに繋がると思います。

これからも、旭町が「高齢者・若者がともに支え合うコミュニティ」の象徴となり、地域の農業がさらに発展していくことを心から願っています。特に高齢者が農業を支えていくことで旭町に光る「高齢者の青春」を味わってほしいと思います。皆さんとともに歩み続け、未来へと繋がる「旭町農業活性化」の一翼を担っていきたいと思います。