2023/02/24 旭町を元気に
大江広一郎さん「亀岡をオーガニックのまちにする」をめざして
亀岡市では近年環境と人、農と食に配慮した市民の暮らしを豊かにする活動の一環として有機農業に力をいれており、そうした中で、「亀岡をオーガニックのまちにする」という目標に向かって「亀岡オーガニックアクション」として活動をすすめています。そのメンバーの中に亀岡市旭町の有機農家である大江広一郎さんが共同代表として活躍されています。一度お話が聞きたくてインタビューさせていただきました。
〈有機農業を始めたきっかけは?〉
大学3年のころ環境NGOの農業体験ツアーに参加し農業に触れ興味を持ちました。その後日本各地(北海道から愛媛)で農業体験をしました。その中でも、有機農業をされている方と出会い、その農家さんの姿勢がとてもカッコよく感じました。生まれ育った場所が東京都という街の中だったので、農家の方の1つ1つの丁寧な作業を見て、自分たちが食べる野菜がこのように育てられているということに感動しその魅力に取りつかれました。
〈なぜ亀岡市旭町を選んだのですか?〉
卒業して2年2か月で会社を退職し、能勢町で1年の就農研修をしました。そして2010年亀岡市本梅町で有機農業を始めましたが、本梅町が区画整備事業の対象となりその間農地が使えないため、2017年、旭町を紹介してもらい旭町で農業を始めました。
〈移住してきた旭町の感想は?〉
「旭バンザイ」です。他から移住してきた者であるのにとても温かく受け入れていただき、消防団活動なども楽しいです。今までは地域とのかかわりも少なく、それがよそから来た者としては当たり前だと思っていたが旭は違いました。みんなが受け入れてくれてよくしてもらい、旭最高です。
大江さんは、現在2.9反の畑で野菜 2反で米作りをしておられます。すべて有機栽培で行い、5種類の野菜をセットにして販売、販路も固定しておられます。昨年度より米も有機栽培で作っており、収量は少ないがおいしく、労働時間が少ないのが魅力だそうです。
亀岡をオーガニックのまちにする オーガニックアクションを立ち上げ、亀岡駅北の土地を有機の田として活用したいと市に提案されたそうです。その後有機米プロジェクトを立ち上げ、駅北の農地8反余りの田を有機農業の体験場所としてこの2年活動されてきました。栽培した有機米の販路も学校給食用として道筋がついたそうです。
大江さんは、都会で育ったからこそ、農業や田舎の魅力を強く感じておられるのだと思いました。そして今回お話を聞かせて頂き、感動と胸が熱くなる思いでインタビューを終えました。これからの活躍を応援したいと思いました。